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2007年9月29日 (土)

団地

Dsc_0050 子供の時団地は僕のワンダーランドだった。小学校から帰ってくるとランドセルを放り投げ同じ団地に住む仲間たちと遊んだ。同級生ばかりでなく、上級生も居れば下級生もいる。そこは学校の横の世界とは違う縦の世界を学ぶ場でもあった。建物も間合いを十分に取り緑が多く遊ぶところには困ることはなかった。

団地にはたくさんの桜の木が植えられていた。春には桜が近郊の人たちも花見に来るくらい素敵に咲いた。親父は『来年もまた見ることができるかな。』とつぶやいた。子供の時の僕には親父の心が分からなかった。大人になってやっとそのことが分かるようになった時は既に父は居なくなっていた。

団地の中には神社もあった。虫取りの格好の場所だった。昆虫が大好きだった僕は夏休みはいつも境内に虫取り編みと籠を持ってうろついていた。アブラゼミやニイニイゼミよりミンミンゼミの方が価値があった。クロアゲハも素敵だったがいつも空高く飛んでいるアオスジアゲハが貴重だった。時々団地の軒下に潜り込み、ウスバカゲロウの幼虫である蟻地獄に蟻を落としたりしていた。

団地には天井に上れる階段が4つある階段のうち一つに備え付けられていた。そこからは屋上へ上がれるが、悪ガキが時折無断で昇っては怒られていた。

またダストシュートという画期的なゴミだし施設が備えられていた。階段の踊り場にあるダストシュートの入り口からゴミを陥れると一階までポトンと落ちるだけの仕組みだ。ゴミが散らばるなどの弊害が出ていつの間にか使うことが出来なくなってしまった。

団地の思い出はたくさんある。小さな空間であったが家族がそこで幸せな時間を共有していた。それだけで十分であった。

昨日、関西の団地ベスト3なる特集をテレビでやっていた。投票は団地マニアによるもの。1位<瓦屋町団地> 2位<千里ニュータウン> 3位<仁川団地>とのことである。

仁川団地に行くことにした。空は今にも泣き出しそうだ。

UR都市機構 http://www.ur-net.go.jp/kansai/nigawa/

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団地の入口に看板がある。星型の団地を囲み全部で45棟の建物がある。カブでゆっくりと団地内を廻る。ここだけ別の時間が流れているような感じがする。しばらくすると10月1日から通行止めとの看板が目に付く。2日後ではないか。いよいよ取り壊しが始まるのだろう。工事業者の方が下準備をされていた。階段も封鎖されていた。まだ封鎖されてない階段を上ってみた。当時建てられた団地はどこも同じような構造だったのだろう。階段の高さや奥行きに懐かしい思いがした。

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僕の生まれ育った場所には今はもう別の立派な建物がある。思い出は心のアルバムにしかもう見ることが出来ない。

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コメント

生まれ育った家を見たくなることが
時々あります。

 私は団地ではなく長屋でした。
 今も残ってますが、かび臭くて
 なんとも言えない懐かしさがあります。

  近所の道や公園にも寄りますが
  とても小さく、狭く、驚きです。
  車で走ったからでしょうが、
  自転車なんかで回れば、それなりの
  距離感が戻るかも。。。

投稿: kanoko551 | 2007年10月 2日 (火) 20時06分

生まれ育ったところが今もあるってとても羨ましいです。
住んでいた団地が取り壊された時、帰る場所が無くなった気がして寂しく感じました。

子供の時に感じた距離感(大きさ感?も含めて)と大人の時とのそれは違うものですね。親父が切り株に座って僕とキャッチボールをした場所に以前行った時もこんな狭く小さかったかな?と思いました。

投稿: tetsu | 2007年10月 3日 (水) 00時04分

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