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2008年2月 2日 (土)

伊丹能

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 中学生の時、体育館で狂言を見ました。たしかその時は僕ら生徒がうるさくて狂言師の方から怒られたように記憶しています。それ以来、日本の伝統芸能である能や狂言とは全く縁のない世界で暮らしてきました。そんな僕ですが、阪急梅田駅で一枚のパンフレット(上記写真)をゲットしたことが日本伝統文化に久しぶりに触れる機会を作ってくれました。

パンフレットに<入場無料(要整理券)>とあります。これで心をグッと鷲掴み。今日は夜から雨との天気予報です。電車で行くことも考えましたが、伊丹までは電車だと不便です。バイクなら最短距離と最短時間で行くことが可能です。家を出る時に雨が降っていなければバイクに決定。結局相棒のカブと一緒に出かけます。

会場のいたみホールはすぐに分かりました。カブも駐輪場へサッと納まります。会場へ入り、(要整理券)とあった整理券をまずは入手しなければなりません。ホール受付の方にお聞きすると既に整理券は無くなったとのこと。どひゃ~、ここまできてそれは悲しすぎです。能の人気がそんなにあるとは、侮っていた自分が悔やまれます。でも受付の方から会場の受付に行って確認されたらどうですか?とアドバイスを頂き、最後の望みを掛けます。会場受付には72歳と75歳(共に推定)の和服に身を包んだ女性がお2人。事情を話すと『特別な計らい』をして下さいました。どうもありがとう♪

会場ではプロによる公演の前に、アマチュアの方たちによる舞囃子が演じられていました。富士山が描かれたどん帳の前で主催者からの挨拶と、出演者の方からの演目の概要説明があります。見所などを教えていただきます。これは全くの初心者である僕にはありがたいお話でした。この日はまた秘密兵器を用意してきました。ペンタックスの双眼鏡です。大昔に買ったものですが、伊丹ホールで開催される催しに出席する西宮市民の遠慮から、後方席に着座することが予想されましたので持参しました。でもこれが大正解。演者の表情が手に取るように分かりました。P1000032 P1000011 P1000038 P1000036

                     

                      

                        

『舞囃子 猩々乱』 『新作狂言 夢の酒』 『能楽 邯鄲』

最初の演目『舞囃子 猩々乱』 親子の情を題材としている舞を本当の親子である井戸父とその息子が演じます。地謡が『ヨ~』と『ハ~』とか謡っていますが全くもってわかりません。もしかしたらこれは分かろうとしてはいけないのかもしれない、などと自分に都合のいいように考えたりします。純粋に日本の舞踊を楽しむと思えばこれ程贅沢なものはありません。和楽器と能舞台。和服に身を包んだ稽古に稽古を積んだ演者の集大成である舞台を観させて頂いているわけですから。

二番手の舞台。『新作狂言 夢の酒』 これは分かり易く面白かったです。会場からも何度も笑いが起きていました。旦那が夢で女の人に誘惑されたことに怒った妻が舅になんとかその女の人に会ってもう誘惑しないように言ってくれと云うお話です。妻も勿論男性が演じるのですが、ちょっと声を高くして女性らしくしています。酒の場面では地元伊丹の酒『白雪』をさりげなくPRすることも忘れていませんでした。

そしてトリは『能楽 邯鄲』 あの有名な邯鄲(かんたん)の枕の邯鄲です。宿屋で飯が炊けるまでと一眠りした主人公は、夢の中で自分の一生を見て(経験して)しまいます。ところが目が覚めるとまだ飯も炊きあがっていない。この物語からは色々な解釈が出来ますが、人生とはそんなものなのかもしれません。すべては夢の中へ。

この日、プロの舞台は写真撮影が禁止されていました。ですので舞台の写真はすべてアマチュアの方が演じている場面です。舞台がはね会場外に出ると雨が降っています。持参したダイソーで買った上下100円ずつのレインコートを着込み帰路につきました。P1000051 P1000047

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コメント

能、狂言って 何か日本的で興味を引かれるものの一つですね。

 私は薪能ってやつに興味を引かれて
 偶然のチャンスにめぐりあったときに
 3回ほど見たことがあります。
  ただ、解説が無ければ
  いったい何がどうなってるのか?状態でした。

 新作狂言ってのは面白い取り組みですね。

 それにペンタックスの双眼鏡と、粋な計らいは大正解です。

投稿: kanoko551 | 2008年2月 3日 (日) 10時30分

偶然のチャンスに3回も遭遇できたのは
素晴らしいですね。

狂言は口語でありましたので
きっちりと内容が分かりました。

でも能の方は言っていることが
全く理解できませんでした。

昔の伝統を残していくことの大事さは
分かるのですが、理解を得られないと
将来へ残していけるのか少し心配に
なりました。

双眼鏡は誰もがとても欲しくなる時期が
あるような気がします。
買った時も何を見るではなく、ただただ
欲しかったことを覚えています。
ですので出番が余りなかったのですが
この日は大いに活躍してくれました。


投稿: tetsu | 2008年2月 3日 (日) 16時45分

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