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2008年7月19日 (土)

小豆島八十八ヶ所Ⅰ

P1000658 7月の3連休を利用して遍路に出ることにしました。行き先は二十四の瞳の舞台ともなった小豆島です(冒頭写真は『岬の分教場』)。四国の10分の1の規模で島内150km程の行程です。相棒はもちろんカブ。初日の土曜日もフル活用できるように岡山の日生から出るフェリーの一番船に乗り込むため夜中の2号線を西にかっ飛んでいきます。以前しまなみ海道へ行った時にその所要時間が約4時間掛かることは調査済みです。そして予定通り7時出航の1時間前に到着です。途中、コンビニで買い込んだおにぎりをフェリー入口に置かれていたパイプ椅子で食します。おにぎりはこんな時とっても美味しく感じます。

車が全部入船し終えると最後にカブにお声が掛かります。車の最後尾、船の壁際にスタンドを立てると後は係りの方が木のブロックでカブを固定してくれます。トントントンと階段を上っていくと既に徒歩や車で乗船した人達が船内の一等席を占領しています。もともと船内にじっとしている気は無いのでノープロブレムです。

 小豆島の北側中央に大部港があります。日生からのフェリーは約1時間で到着です。関西からのアプローチには姫路から小豆島北北東にある福田港に行くフェリーもあります。ただし、一番船でも福田には9時前に到着となり、かつ、費用も約2,000円と日生・大部間の1,170円に較べて割高です。波は穏やかでフェリーの甲板から遠くに浮かぶ島や、船が作る波のしぶきなどを見ていたりしているとあっという間に下船となります。最後に乗り込んだ僕は再び最後に下船となります。船の横に回りこみ小豆島上陸の記念写真を撮ります。

 小豆島の遍路は『島四国』とも云われています。本場四国との違いは、四国がお寺さんで構成されているのに対して、小豆島はお寺さんが30ヶ所しかありません。他は『庵』とか『堂』とかの名前が付いている処で基本的に無人であります。ご納経は四国では原則としてひとつのお寺さんでひとつ頂くのですが、小豆島ではお寺さんがその傘下にある庵や堂の納経もしてくれます一番多いお寺さん(58番 西光寺)では納経数は8個にもなります。四国では納経帳への納経代は300円ですが、小豆島ではお寺が150円、庵や堂が一箇所50円となっています。合計金額では四国が300円×88ヶ所=26,400円に対し、小豆島では150円×30ヶ所+50円×64ヶ所=7,700円と3割ほどです(注:64ヶ所の筈でしたが実際には奥の院を作られているお寺さんがあり納経帳とは別に納経してくれましたのでプラス1となっています)。ただし、四国が墨で手書きで記帳してくれるのに対し、小豆島では納経帳に既に印刷されており納経は朱印のスタンプを押してくれるだけとなっています。番外の藤原寺ではなんとそのスタンプも自分で押すようになっています。藤原寺では大きなミスを犯してしまいました。これは後ほど紹介したいと思います。

また、四国ではお寺ごとにご本堂と大師堂が原則としてセットであって、それぞれで納め札を納め、お賽銭を入れ、般若心経を唱えますが、小豆島では大師堂が無いお寺もあり、納め札も100枚(1セット、100円)あれば十分ですと言われました。僕のこの3連休の巡礼では時間的なことも考慮し、お寺では般若心経を唱え、庵や堂ではご挨拶だけにさせて頂くことにしました。

小豆島に上陸し、まずは『小豆島霊場会総本院』を目指します。ここは小豆島を巡礼する殆どの人が最初に訪ねる場所です。ここで小豆島遍路専用の納経帳を購入します。二種類あります。高い(2,400円?)のと安い(1,000円)のです。中身は一緒ですが装丁のゴージャスさに差があります。僕は来る前から安いのに決めていましたので迷うことはありませんでした。そして『小豆島八十八ヶ所かんたんマップ』を頂戴します。これはお寺さんごとの詳細な地図が描かれているもので、現地で遍路するのに購入しようと考えていたものでしたので非常に助かりました。この遍路に際しては、事前に本屋で『小豆島 遍路と旅』(冨永航平氏著、朱鷺書房発行)を書店で注文し取り寄せ、研究をしていました。順路は非常に大切だからです。でもこの本だけではイメージが湧き難く、なんらかの補助が必要でした。だからこのマップが嬉しかったのです。総本院と言っても巡礼者で賑わっている訳でもなく、本院の係りの方がたくさん出迎えてくれる訳でもありません。僕が行ったときは僕以外に誰も居らず、係りの方も『お願いします~』との掛け声でガラス戸の向こうからやっと出てきてくれた感じでありました。P1000099 P1000098

                  

そして最初に購入していた本にあった順路で回るか、総本院で貰ったマップに基づいて回るかを脳内コンピューターに掛け、本の順路で回ることにしました。でもこれも2件目のお寺さんに辿り着けず、すぐに宗旨替え、マップどおりに回ることといたしました。でもこれが結果、良好な選択であったことが後で分かりました。というのも当然ながらお寺ごとにこの総本院のマップに基づいた回り方を基本としているからです。でもこのマップ、距離感がバラバラで、目印になっている店も古くて無くなっていたりして非常の使い勝手が悪いです。途中、とても多くの方に道を尋ねて回ることとなりました。

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コメント

初めまして。
小豆島の八十八ヶ所巡りを計画していて、こちらのサイトにたどり着きました。

2泊3日の予定でいますが、遠方から移動するため初日はお昼到着なので、八十八ヶ所すべてを回るのは諦めています(苦笑)。とりあえず36ヶ所を目標に・・・と思っています。

いろいろなサイトを見ても本当に情報が少なく、本(私は小豆島八十八ヶ所ガイドという横山拓也さんのモノを買ってしまいました)の地図もよく解らなくて。

何かアドバイスというか、解らないことが出てきたら質問しても良いでしょうか?図々しくてすみません。もし大丈夫そうでしたら、お願いします。

投稿: はと | 2009年10月20日 (火) 22時12分

はとさん、こんにちは。
素敵ですよ、小豆島の88ヶ所。

ご購入された本にもあると思いますが
まずは『小豆島霊場会総本院』に足を
運び、納経帳と地図を入手されて
スタートされることと思います。
これからだ、という期待と不安が入り混じり
旅の始まりを感じさせてくれます。

島の中、どのような交通手段で周られる
のでしょうか。僕は機動力のあるカブと
いうバイクで周りましたのでなんとか
2泊3日で88ヶ所を周ることが出来ましたが
他の交通手段(タクシー除く)や
歩き遍路では難しいかもしれませんね。

分からないことがありましたら何なりと
お聞きください。お役に立てるかどうか
分かりませんが、知っていることは全て
お伝えします。

はとさんの巡礼の旅がどうか素晴らしいものに
なりますように。

投稿: tetsu | 2009年10月20日 (火) 22時34分

再び失礼します。温かいお言葉ありがとうございます^^

行くのは12月上旬でまだまだ先なのですが、本当に情報量が少なく不安になっていました。
港でレンタカーを借り、周るつもりでいますが、レンタカー屋さんも1つ無くなってしまったようで、その辺も不安要因です(苦笑)。

まだ1ヶ月以上先なのでご連絡遅くなるかもしれませんが、またどうぞ宜しくお願いいたします♪

投稿: はと | 2009年10月22日 (木) 00時05分

小豆島霊場会総本院で頂いた地図は
距離感が全く無視されているので
気をつける必要があります。
地図にある目印と実際の看板に
気を付けられたら良いと思います。

僕は分からなければすぐに地元の方に
聞くようにしました。
大概の方は親切にして下さいますが
遍路に嫌な思い出でもあるのでしょうか
時折全く無視されたり聞かないでくれとの
手振りをされたりもしました。

無理されて目標(何寺周る)を達成するよりも
何度かに分けられてゆっくりと小豆島を
味わって欲しいと思います。
12月であればまだ道が凍ることもないと
思いますが、細い道や分かり難い道も
多いです。慣れない車での遍路、くれぐれも
気をつけられて頂きたいです。

また納経だけでしたらお寺さんを30ほど
周れば88ヶ所分頂戴することも出来ます。
これは四国との大きな違いですね。

投稿: tetsu | 2009年10月22日 (木) 22時15分

tetsuさん、先週末小豆島に行ってきました。
あいにくの天気で、こちらのblogにあるような美しい写真は撮れませんでしたが、こじんまりしたお堂やお寺に感動して帰ってきました。島自体も、とても心地良かったです。

いただいた地図も、本の地図も確かに距離感がなくて解りにくかったです。道にある看板もいくつかあるようで、地図と照らしても解らなかったりで大変でしたが、それなりに頑張って60ヶ所回ることができました。

今度は5月ごろ、季節の良いときに残りの30数ヶ所を回ろうと思っています。
その後は高野山の奥の院ですね!頑張ります!

本当に、こちらのサイトがあったおかげで、具体的に計画を立てられたような気がします。ありがとうございました~♪

投稿: はと | 2009年12月16日 (水) 23時12分

はとさん
素敵な巡礼の旅になったようですね。
少しでもお役に立てたならとても嬉しく思います。

小豆島の88ヶ所は全行程は四国のそれと
比べて十分の一の規模ではありますが、
海沿いにあったり、洞窟の中にあったり、
山の上にあったり、村落の中にあったりと
個性豊かな素敵なお寺さんたちがたくさんあります。
それぞれに思い出深いものになったことと
思います。

僕の好きな言葉に「持経」があります。
読経や写経は有名ですが持経は経を
持っているだけで幸せになれるというものです。
この寛大な心が88ヶ所の巡礼の基礎になっていると思います。

春にまた小豆島を訪れられるのですね。
島はまた違う顔を見せてくれると思います。
ゆっくりと素敵な巡礼の旅を続けられて
下さい。

投稿: tetsu | 2009年12月17日 (木) 21時19分

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