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2008年11月 8日 (土)

川湯温泉 初日

ずっと気になっていた温泉にやっと行くことが出来ました。川湯温泉の仙人風呂です。大阪のお隣、和歌山県にありながら行くのに6時間は掛かります。東京へなら行って帰ってなおかつお釣りがある計算です。でもだからこそ価値があります。

【初日】 西宮→2号線→43号線→29→堺→310→河内長野→観心寺→五條→168→賀名生梅林→道の駅吉野路大塔→(ここから168迂回路)中原橋→53→停止位置林道分岐(約30分)→平川釜落林道→734(高野辻堂線)→168→谷瀬の吊橋→道の駅十津川郷→十津川温泉→道の駅奥熊野古道ほんぐう→熊野本宮大社大斎原→311→湯の峰温泉→つぼ湯→渡瀬温泉→川湯温泉大村屋仙人風呂

【2日目】 大村屋→311→中辺路→小広峠→道の駅熊野古道中辺路→熊野古道牛馬童子像→311→198→425→371→龍神街道→龍神温泉→高野龍神スカイラインごまさんスカイタワー高野山→金剛峰寺→371→橋本→紀見峠→天見→石仏→310→河内長野→堺→29→43→2→西宮 

往復ジャスト400kmの夢の旅ですspa

十津川温泉、湯の峰温泉、渡瀬温泉、そして川湯温泉と個性溢れる温泉が続きます。しかも今回は、仙人風呂から徒歩5分ほどにある民宿『大村屋』が自信を持ってお勧めする究極の部屋を予約しました。曰く『いつでもお得! 究極のお1人様部屋 本館・三角小さいお部屋』。ジャランネットで申込みのボタンをクリックすると予約完了です。素泊まり3,150円です。ネット予約後、今回は大奮発して朝食をオプション追加しました。1,050円也。

天気が心配でしたが、バッチリ雨です。直前まで相棒をカブにするかDSCにするか迷っていましたが雨の天気を見てカブと一緒に行くことにしました。温泉も楽しみですが、紅葉も期待しています。カブですと辺りの景色がDSCの30倍位、楽しむことが出来ます。また滑った時の対応も容易です。実際に道路の継ぎ目の鉄板で後輪がスリップしました。ふ~、危ない、危ない。

ガレージで荷物を雨対策を施して括りつけ、レインコートを着込み、いざ出発です。河内長野を過ぎたところにある観心寺さんで最初のトイレ休憩です。完全なる装備をしてきたはずですが少し肌寒く感じます。ウインドブレーカーをもう一枚着ておくべきでした。金剛トンネルを抜けるころにはもうすっかり辺りはツーリングモードとなっています。早め早めの対応が大事と思い、コンビニで今日の昼ご飯と晩ご飯を調達します。びしょ濡れで店に入ってきた珍客にも嫌な顔ひとつせずヘルメットのシールドをこれで拭きなさいとタオルを貸してくれたヤマザキデイリーストアーさん、どうもありがとうございました。

その後給油の為にガソリンスタンドに入りました。トイレも借りましたがそこの休憩室のなんと暖かいこと。お昼ごはんはここで頂く事にします。スタンドの人にお断りして楽しいランチです。スタンドの方たちからこの先の交通止めについてアドバイスです。僕はてっきり辻堂であった土砂崩れのことで以前迂回した道も知っていたのそのことと思い込んでいました。が実はその後に再び土砂災害が別の場所(猿谷ダム近く)であったようです。以前の迂回路はなんなく行けるものでしたが、今回のそれはすごく大変なものでした。五條から十津川方面へは昼の間は7時20分から2時間おきに10分間のみ通行可能となっています。間の悪い人は2時間待たなければなりません。僕は幸いにして30分の待ちで済みました。ここで待っているライダーは僕だけでした。

塞翁が馬。思いもしなかった迂回路ですが、30分の待ち時間にびしょ濡れになった手袋を絞ったり、辺りをうろついていました。先を急ぐたびでもなし、気持ちをゆったりと持っていると時間は逆に早く進むようです。先導車がゆっくりと進みだしそのあとを一般車が続きます。僕は手袋に指が中々入りません。後続の車に先に行くように手振りで案内すると20数台いた車はあっという間に先に行ってしまいました。一番最後からカブで後を追います。するとどうでしょう、全山錦絵に描かれたような素晴らしい景色が広がります。ヘルメットの中で『ウギャ~、滅茶苦茶綺麗!!』とひとり喝采であります。でも先導車両について行く車を見失うと道が分からなくなってしまう可能性があります。雨の中でも写真に収めたい欲望と闘いながらウギャーの叫びは続きます。

Dsc_0004 多分もう二度と通ることのない道だったと思います。とても貴重な体験でした。再び168号線に戻ります。そしてもう何度も行きましたがまだ一回も渡っていない谷瀬の吊橋へと向かいます。雨が降っている中を勇者たちが渡って行きます。僕は勿論見学組みです。長さ297m、高さ54mの吊橋はとんでもない代物であります。注意書きに地元以外の人はバイクでの通行禁止とあります。ということは地元の人はバイクで通っているの?疑問はすぐに解決しなければなりません。橋の駐車場警備の方に聞くとその方もまだ1回しか見たことがない、と言われていましたが確かにこの橋を渡る人がいるのです。もう全くもって信じられません。

十津川を右手に見ながら雨の中を進みます。この辺りになると川の色が絵の具を溶いたようなグリーンの白濁バスクリン色になります。山と空と川が創り出す自然の素敵です。やがて十津川の温泉街へと入っていきます。十津川は奈良県全体の5分の1を占める日本一広い村です(市町村合併がその後なければ)。98%を森林が占めています。そんな村が明治維新の際には重要な役割を果たしたりするのですから歴史の妙であります。庵之前橋の手前に新しく出来た温泉を見つけました。川にずっと階段で下りていくようになっています。ここ十津川ではいくつかの日帰り温泉もあるようですが見つけ難く素通りしてしまう人も多かったのではないでしょうか。この目立つ場所に素敵な温泉が出来たことは嬉しく思います。でも今回はパス。僕には仙人風呂が待っています。

168をさらに南下するとやがて熊野本宮大社です。言うまでも無く「本宮・速玉・那智」の熊野三山のひとつ、全国に3,800社あるといわれる熊野神社の総本宮です。熊野三山の中心聖地である大斎原(旧社地)にある大鳥居にも初めて足を運びます。Dsc_0010 Dsc_0015

                            

                         

                         

168から311に入り山道を上っていきます。峠を下っていくと湯の峰温泉です。本当にこじんまりとした温泉ですが、心落ち着く場所でもあります。つぼ湯は川の中にあります。いまはなんと入湯料が750円と驚きの値段であります。需要と供給の関係か、はたまた温泉維持の為なのかは分かりませんが、ちょっと高いような気がします。Dsc_0022

                                                                                                                           

                                                                     

                                                                      

西日本一の広さを誇る渡瀬温泉が見えてくると242のトンネルをくぐっていきます。「川湯」と大きな看板があるので迷うことはありません。トンネルと抜けると川湯温泉街が待っています。以前来たこともある場所ですし、今回地図を頭に叩き込んでいます。今日の宿泊地「大村屋」はすぐに分かりました。カブは屋根つきの自動販売機の横に止めてくれたらいいとのこと、川湯に着くころにはようやく雨もあがってくれていましたが、雨の日はこれは助かります。女将から究極の部屋<301号室>の鍵を受け取ります。鍵を開けます。『おぉ~』 感激です。ベットが部屋の90%を占めています。十津川村の森林の占有率より少し落ちますがそれでもベットだけ~という潔さがこの部屋の素敵を物語ります。早速部屋の写真を撮ります。廊下から撮ると廊下より狭い感じがまたまた素敵です。もうニコニコしている自分がいます。Dsc_0030 Dsc_0028

さて待ちに待った仙人風呂です。宿にあるバスタオルとタオルを借りていきます。家からはピーチサンダルを持参してきましたが宿でゴム草履を借りることが出来ましたのでそちらを履いていきます。これは仙人風呂が川を利用しているので中を歩くには草履があると痛くないとリサーチしていたからです。宿からはゆっくり歩いて5分、早く歩けば3分というところです。川の左岸に仙人風呂は作られています。川原に下りて鉄の門をくぐると仙人風呂です。女性の脱衣所は四方が囲まれていて目隠しがなされていますが、男性のそれは全く持ってオープンです。そして予想に反し男性全員がパンツを穿いて風呂に入っています。女性が水着で入るのは仕方ないとしても、日本男児たる者、フル●ンで入るのが当たり前と思っていたのですが、全員がパンツを穿いている中、ひとりスッポンポンは頂けません。仕方なく、これまた万が一の用心の為に持参した半パンを穿いて入っていきます。

まだ日が暮れる前の時間です。家族連れが多いですが男性だけ、女性だけのグループも来ています。一人ぼっちは僕だけのようです。最初、川の上流側に入りました。こちらからは川の水を引き入れているので少し温いようです。川下に近付くにつれて段々と熱くなっていきます。山側、宿側によっても温度差が在ります。自分の心地良い温度の場所を見つけてそこで素敵な時間を過ごします。頭にタオルを乗っけて身体を投げ出します。お知りの下から熱い湯が噴出してくるのが分かります。いつもは鴉の行水の僕ですが、場所を数箇所変えて温泉を楽しみます。温泉の中を移動するのにみなさん苦労されています。足の裏が石や岩でとても痛そうです。痛い、痛いと言って移動しています。でも僕はサンダルのお蔭でノープロブレム。事前リサーチの甲斐がありました。こんなにもゆっくりと風呂に入るのは随分と久しぶりです。温泉を十分に堪能して一先ず宿に戻ります。

宿に戻るとそのままお風呂に直行します。源泉掛け流しの風呂は二人も入ると一杯になる広さしかありませんが、入れ違いに先のお客さんが出て行ったので今は僕ひとりです。石鹸、シャンプーを使って身体を綺麗にして風呂にドボーンと入ります。フハァ~、気持ちいいです。宿では夕食の準備を忙しそうにされています。僕はコンビニで買ってきた助六弁当を部屋で食べます。明日の天気はまた雨のようです。弁当を食べ終わるころには日も沈み外は素敵に暗くなっています。カメラを持ち出して夕暮れの仙人風呂を撮ります。温泉街をゆっくりと歩きます。公衆浴場の赤いネオンがいい感じです

カメラを部屋に置いたら再び仙人風呂へ入りに行きます。部屋のキーはフロントに預けているので貴重品は身に着けずに済みます。これは大きなメリットです。バイクで来ると露天風呂の場合、貴重品の取扱に困ります。宿があれば安心です。どっぷりと暮れた夜の露天風呂もまた素敵です。対岸の宿から照明が当てられてスポットライトの中に浮かぶようになっています。小さなお子さんを連れたお父さんが来ましたが、お子さんが暗さを怖いといって帰っていきました。静寂な大人の世界が広がります。外気の寒さと湯面の温かさとが幻想的な靄を演出します。う~、素敵な時間です。Dsc_0043 Dsc_0035

                         

                        

                        

       部屋へゆっくりと遠い山々を見ながら戻ります。温まった身体が少し冷たい風に喜んでいます。小さい部屋のベッドにもぐると他所の部屋からの話し声が小さく聞こえてきます。それとともに川の流れの音でしょうか、自然の音が聴こえてきます。窓からは仙人風呂の灯りが見えています。いつの間にか眠りの世界に入っていきます。

(続きは2日目のレポートを参照してください)

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コメント

うわぁ~最高!!
私もそんな旅がしたいですね
十津川も行ってみたい場所のひとつなのですが 足がないのです

千人風呂にはたいして興味はないのですが・・

吊橋はもちろん見学組です

投稿: TOSSY | 2008年11月12日 (水) 19時25分

とても不便な場所ですよね。
だからこそまた魅力的なのかもしれません。

僕もバイクと云う相棒がいなければ
行くことはなかったと思います。
知らない素敵な場所がまだまだたくさんあります。
少しでも多くそんな素敵と出逢いたいと思います。

吊橋、一寸は頑張ろうと思い、橋の入り口に
行ったのですが、素直に引き返してきました。
我ながら情けないのですが、心臓やら胃腸やらが
キュンとなってしまうのです。
今思い出しても怖いです・・・

投稿: tetsu | 2008年11月12日 (水) 21時46分

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