(冒頭写真は六角堂の御幸桜) 醍醐寺を後にして毘沙門堂を目指します。山科駅を目標にしてJR線を越えて更に北に行った所にあります。ここも境内の参拝は無料です(襖絵・庭園は500円要)。今日尋ねた処は醍醐寺だけが有料で後は全て無料であります。無料の数珠繋がりです。駅で貰った『京都さくらマップ』や『京都いいとこマップ』が大変参考になりました。毘沙門堂は住宅地を突き抜けた小高い所に位置しています。ちょっと不便な処と他に寺社仏閣等の見るべき所が無いためか、この日は人が殆どいませんでした。
この日の京都の桜は大概が1分から3分咲きと云ったところ。醍醐寺や後で出てくる六角堂の早咲きの桜は別格と考えた方がいいでしょう。
毘沙門堂には立派な枝垂桜があります。樹齢百数十余年、高さ約10m、枝張約30m。でもこの日は数厘が花を付けているだけで満開の素敵な姿を見られるはまだ先のようです。でもここは僕のお気に入りとなりました。
次に南禅寺に向かいます。ここは外国人の旅行客に人気のスポットでこの日もたくさんの外国の方がいらっしゃいました。石川五右衛門の『絶景かな絶景かな』の台詞で有名な山門にまだ満開前の桜がいじらしく咲いていました。水路閣には桜とのコラボは見ることが出来ませんでした。インクラインも1分咲きで気の早い観光客は少しがっかりしていました。ここ南禅寺も素敵な思い出の場所です。
時間に余裕があればここから『哲学の道』『下鴨神社』『上賀茂神社』と無料スポットの数珠繋ぎとなる筈でしたが、北の大回りコースは素直に諦め、京都の真っ只中、祇園白川へと突入していきます。途中で見た岡崎疎水の桜もまだ1分咲きでした。白川の大体の場所の目星をつけて車で大渋滞中の東大路通りをカブでヒョイッとすり抜けていきます。人しか歩けない道はカブを降りて押していきます。夜もライトアップをしていて一層綺麗だと思います。まだ本物は見たことがありませんが。舞妓の衣装を着た外人さんがみんなの注目を浴びて少し恥ずかしそうなのが可愛くありました。
次は烏丸にある六角堂です(冒頭写真)。場所が分かり難く3人もの人に道を聞くこととなりました。新風館の南側とアバウトな認識だけだったのが災いしました。本堂が六角形であることから名前です。御幸桜と名付けられた早咲きの桜は今が見頃を迎えています。その下には16人の羅漢さんがいらっしゃいます。
羅漢さんたちにお別れをして二条城に隣接する神泉苑へ。北口に位置する入り口からは桜は殆ど見る事が出来ませんでした。案内には「王朝の花見の情景が偲ばれる」と朱色に彩られた橋に桜が覆い被さるような王朝絵巻の再現はなりませんでした。
仕方なく北へと平野神社へ向かいます。金閣寺の行き先看板を目印に北へと進みます。遠くに緑がこんもりと盛り上がっているのが分かります。きっと目指す神社と目星をつけるとビンゴです。西の入り口から入っていくと出店が空き地を作らないほどビッシリと連なっています。あら~、この雰囲気はあかんです。赤一色の世界の中を歩いていきます。少し歩くと桜の園に辿り着きます。ここには祇園円山公園の枝垂桜一世があります。その桜は杖をついていました。
金閣寺、龍安寺、仁和寺を経由して広沢池に向かいます。広沢池が近付いて来たとき左手に素晴らしい桜が目に飛び込んできました。看板も何もありません。多くの人が桜に引寄せられているかのように吸い込まれていきます。ここで大ハプニング。カブの荷台でレンズ交換をしていましたらタムロン28-300mmがポトリ。あっ、と思い思わず右足を出しましたがその後のことは頭が真っ白で覚えていません。気付くと砂の上にレンズが横たわっています。思わずヘナヘナとなりました。カメラ側のレンズに変な模様がついています。傷つけてしまったかな?最悪です。ブロワーで吹いても傷は治りません。仕方なく息を吹きかけ布で拭きますとその跡はなくなりました。試し撮りを何枚かします。なんとか大丈夫なようです。
広沢池には殆ど桜はありません。小屋の横に僅かにある位です。それでも船に桜、広がる里の景色は画になります。写真を撮って嵯峨野へと出発です。嵐山はすぐそこです。桂川に掛かる渡月橋は京都一番の名所であります。まだ桜は満開ではありませんが枝を選んでなんとか桜とのコラボをして貰いました。
今日最後の探訪地、松尾大社です。桜はチョロチョロとだけありました。境内は桜どころではない雰囲気です。夕方から『タップ・オペラ』の公演があるのでその準備に皆大忙しです。参拝客は追い出されます。見頃の頃には参道のソメイヨシノと神庫の山桜が素敵だそうです。
満開の桜は、醍醐寺と六角堂で観る事が出来ました。大満足の探訪となりました。犬に咬まれたりレンズを落としたりの悲しく辛いこともありましたが、春の京都にどっぷりと浸かった幸せな一日でした。
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