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2009年6月11日 (木)

男の一生

Dsc_0002    5月30日出石へ行きました。翌31日には夙川カトリック教会へと行きました。このふたつがひょんなことから結びつくこととなり不思議な縁を感じざるを得ませんでした。

蜂須賀将右衛門は但馬七郡(朝来郡、養父郡、出石郡、気多郡、美含郡、城崎郡、七美郡)七万五千石を賜り、前野但馬守長康を名のることが許された。彼の城はそれまで羽柴秀長が城主だった出石城である。

遠藤周作著『男の一生』の一節です。木曽川に育った野武士である前野将右衛門が秀吉について城主になりますが、秀吉の為にまた自害を余儀なくされ一生を終えることとなります。その間、一人の妻を愛しながらも幾人かの女性に心を奪われ自責の念に悩んだりします。

人は本の世界で自分とは違う人生を辿ったり、自分でうまく説明できない何かを本の中に言葉として見つけたりします。

あゆ、吉乃、お栄。将右衛門は木曽川で生まれ育ち、生きて、そして死にました。

父親は文学青年でありました。方丈記を時折口ずさむことがありました。子供の僕にはその心は捉え処がありませんでしたが今なら少し分かる様な気がします。

ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある、人とすみかと、またかくのごとし。

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