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2010年8月15日 (日)

犬島 

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【旅のコース】 初日:西宮→SS(コスモ)→宝塚IC→中国自動車道→神戸JCT→山陽自動車道→三木SA→備前IC→2号→八木山→260→岡山ブルーライン→西大寺IC→28→SS(JOMO)→ローソン→234→232→宝伝港→駐車場→定期船→犬島→犬島キャンプ場→島内周遊→犬島アートプロジェクト「精錬所」→犬島海水浴場→島内周遊→犬島キャンプ場(テント泊)

2日目:犬島キャンプ場→犬島→定期船→宝伝港→駐車場→232→鹿忍→牛窓→39→邑久IC→岡山ブルーライン→一本松展望園→備前IC→250→日生→赤穂→相生→64→2号線→太子竜野バイパス→姫路バイパス→加古川バイパス→明石西→第二神明道路→明石SA→西宮IC→SS(ダイエー西宮店隣)

『瀬戸内国際芸術祭2010』が7月19日(海の日)から10月31日まで開催されています。

http://setouchi-artfest.jp/

会場は直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、そして犬島と瀬戸内海の7つの島と高松です。本当は人出が多いことが予想されるこんなイベントが無いときに行くつもりでしたが、海で泳ぎたいこともあってこの週末に行くことにしました。

犬島は岡山県南東部の宝伝から南に2.5kmにある周囲3.6kmの小さな島です。

http://www.pref.okayama.jp/kikaku/chishin/ritou/08inujima/index.html

島へは定期船(人のみ)で渡ります。島には産業遺産としての銅の精錬所跡があります。それを見に行くのがこの旅のメインイベントです。

http://www.inujima-ap.jp/

朝、4時前に目が覚めます。雨戸を叩く不吉な音。大粒の雨が降っています。まさかの雨です。いきなり出鼻を挫かれます。出発予定時刻の4時半にはなんとか上がってくれました。こんな朝早く出ないといけないのは宝伝港から出発する船の時間が中途半端だからなのです。観光客向けでなく生活便の色彩の強い定期船は第1便が6時25分、第2便が8時00分、第3便が11時(以降はhttp://www.inujima-ap.jp/jp/information/timetable_okayama-inujima.pdf#search='犬島 時刻表'参照)となっています。精錬所や島の中でゆっくりとしたいと思っていたので第2便(8時)に乗りたいと思います。JHのHPで宝塚から備前までの時間を調べると1時間27分と分かります。備前ICを下りてから地道の1時間と余裕の1時間を足し算すると4時半となってしまいます。

お盆の大渋滞もこの時間帯なら大丈夫と思いましたが、宝塚から神戸JCTまでは車が予想以上に多く走っていました。雨がヘルメットのシールドを叩き出します。段々と強くなってきてこれ以上は危険な状況です。三木SAで合羽を着込みます。合羽を着ると雨が止む、とのジンクス通りとなり一安心です。

順調に岡山ブルーラインの西大寺ICまできます。おにぎりを調達するためにコンビニに立ち寄ります。島では食材を調達するのは難しいと聞いていたからです。後は宝伝港の看板を目印に進んでいきます。ところが船の発着場所が分かりません。僕と同じように迷子になっている車もありました。地元の方に聞いて何とか辿り着きます。そこから近くの駐車場へとDSCを向かわせます。事前に電話でお尋ねした岡山市東区の役所の方からは2箇所ある駐車場のうち海よりの駐車場にバイクは止めることが出来ると聞いていましたが、海風がバイクに悪いので駄目もとで内陸寄りの駐車場でお尋ねするとOKとの由。駐車場を管理されている地元老人クラブの方たちが止めていたご自身たちの自転車を退けてくれDSCを止めさせてくれました。バイクは200円/日で泊まりなので400円を支払います。7時半でもう既に内陸の駐車場は8割がた埋まっている状況です。芸術がブームになっていることを実感します。

船は出港の8時を待たず、7時45分頃に満員のお客を乗せて犬島へ向けて出発します。5分ほどで船は犬島に到着します。テントとシュラフと銀マットとその他諸々を1つのバックに入れた荷物は大きく重く大変です。キャンプ場を利用する人たちは港にある一輪車(荷車)に具材を入れた保冷箱などを乗せていけるようになっています。僕は持ち運べない重さと大きさでないのでキャンプ場まで人力のみで頑張ることにします。港のすぐそばに「精錬所」があるのですがまずは荷物を置かせて貰わなければ身動きが取れません。

島の風景を堪能しながら10数分、なんとかキャンプ場へと到着します。本来、宿泊キャンプ(1,000円)は14時から翌日10時まで、デイキャンプ(400円)でも10時から14時までです。8時過ぎの時間でしたが、今日は空いているからと追加料金も無くチェックインさせて貰いました。数日前に電話で予約しようとした際に、当日の飛び込みでOKと言われました。バイク旅では天候等の影響で行けなくなることもあります。飛び込みOKは力強い御方です。

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ゴミ集積場より先の場所なら好きなところへテントを張って良いとのこと。まだ誰もその区域には人が居ません。一番眺めのいい板敷きがある場所を今宵の宿泊地とすることにしました。目の前には海が広がります。おぉ~、幸せです。荷解きをし、テントを立ててジーパンを半ズボンに穿き替えます。半ズボンは出掛ける直前に持参することにしたグッズでしたがこれは成功でした。蚊に刺されることの代償に涼しい環境を手に入れました。海でまずは大汗をかいた身体をクールダウンさせることも考えましたが、若人たちが入ろうとして「うわっ、冷たっ」との声に海は後回しにしてまずは島内巡りから始めることとしました。(注:小さな子供達は海の中で遊び回っています)

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島内には島内独自の時間がゆっくりと流れています。『犬島時間』 素敵な言葉です。セミの鳴き声の中をゆっくりと歩いていきます。人が住んでいない家は朽ち落ちてツタ系の植物が家全体を覆い尽くし主(あるじ)のような顔をしています。

楽しみにしていた精錬所跡を訪ねます。鑑賞料は1,000円です。国際芸術祭の家プロジェクト込みですと1,500円になります。港近くの黒い建物がチケット売り場となっています。そこから緑の絨毯を海を眺めながら歩いていくと入り口に到着します。再入場は不可とのこと。これは泊組の僕にとっては残念でしたが仕方ありません。

精錬所は1909年に地元資本によって建設され、その後、藤田、住友へと引き継がれましたが銅価格の大暴落で僅か10年で操業を終えました。その後、100年の月日が流れ今再び僕たちの前にその姿を魅せてくれています。ここの建築は三分一博志氏によってなされました。氏はあの六甲枝垂れの作者でもあります。建築と自然との共生をテーマに作品を創られていますがまさかここでもお会いするとは思いも寄りませんでした。

結局、時計回りとその反対周りをして、目にしない景色が無いようにじっくりと廻りました。海が手の届くところにある近代化産業遺産群。その素敵な空間に居ることの贅沢を堪能させて貰いました。

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チケット売り場に戻り、しそシロップ(大島産)カキ氷(500円)を所望します。暑くてフニャフニャになった脳みそにこれはとても良く効きました。元気100倍。さあ、泳ぐぞ~。ということでキャンプ場に戻り、海水パンツ一丁の凛々しき姿となります。一人海水浴は貴重品の取り扱いに困ります。結局、海水浴場の一番奥手の人が居ない場所でチャプチャプすることとしました。海に入る直前に両足が攣るハプニング。泳いでいる時でなく助かりました。泳ぎだすと目の前にクラゲがいます。刺さないで、と心からお願いします。海は危険が一杯です。

唇に付く塩辛さが海に居ることを実感させてくれます。平泳ぎ、背泳ぎ、横泳ぎと模範演技を披露します。今日はここに泊まります。時間は有り余るほどたくさんあります。ゆっくりと海の中で身体を溶かせていきます。

シャワーを浴びた後は足に砂が着かない様に慎重に歩く場所を選びながらテントに戻ります。テント前で辺りを見渡し人が居ないことを確認した後、乾いたパンツの人に変身です。テント前の海辺を散歩します。夕方の港を見に行ったり、海を渡るかもめを見たりしながら犬島時間を過ごします。

太陽が島の向こうに沈んでいきます。海の上にサンセットロードがキラキラと輝いています。僕はデジカメを携帯用簡易三脚に載せて太陽が山の端に隠れるまでずっと太陽と向かい合っていました。

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翌日、目覚ましをセットした時間の前に目が覚めます。旅に出るといつもそうです。身体と心が喜んでいるからかもしれません。暑さが襲ってくるまでもう少し時間があるようです。朝の貴重な空気を嬉しく感じているとテントの前に貝殻が置かれていることに気が付きました。誰が何のために置いていったのでしょうか。犬島の妖精からのプレゼントでした。

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チェックアウトの挨拶のため管理室へ荷物をまとめて行きます。テントの隣組であった倉敷から来られたグループの方々が丁度コーヒーを入れるところで僕もご馳走になりました。朝のコーヒーはこんな場所だから尚更最高でした。

帰りのお盆渋滞を予想し8時20分犬島発の第2便に乗り込みます。高速は途中、事故渋滞というハプニングに見舞われましたが概ね順調でお昼には家に到着することが出来ました。犬島時間、あっという間の素敵な2日間でありました。

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コメント

一泊で、楽しさてんこ盛り!

 『犬島時間』を堪能できたようですね。

 今年はツーリングもキャンプも
 できてません。
 秋にはなんとか計画しよう。

            (^.^)

投稿: kanoko551 | 2010年8月17日 (火) 19時41分

てんこ盛り
振り返ってみると正しくそんな感じですね。
でもまだまだ物足りない(笑)

9月には大旅行、と秘かに企んでおります。

愛情たっぷりに野菜たちを育てていると
彼ら彼女らを残していくのは中々難しいですね。

でもkanoko551さんご自身に
たくさん栄養を与えられるのも時には
必要ですよ。
秋風にツーリング&キャンプを後押しして
貰いましょう。

投稿: tetsu | 2010年8月17日 (火) 22時33分

犬島時間ですか...いい響きですね。
金色のサンセット、すばらしいです。
貝殻は誰がおいていったのでしょう。
ホントに妖精かもしれませんね。
素敵です。

投稿: kazuh | 2010年8月21日 (土) 11時24分

15日は東岡山の実家に帰っておりました。
ニアミスですね(笑)

投稿: SHIN | 2010年8月21日 (土) 15時43分

>kazuhさんへ

『犬島時間』
この言葉には僕も一遍に好きになってしまいました。
精錬所跡を見終えた後は何することも無く
時間を漂うように過ごしていました。
陸の孤島である島ならではの素敵だったと
思います。
サンセットもコンデジだったので露出調整が
難しく、セルフタイマーもシャッター毎に
セットし直さなければならなかったり
不便を楽しんでいました。
なにしろこれを撮り終えたらすぐそこに
見えるテントに戻るだけなのですから。

投稿: tetsu | 2010年8月21日 (土) 22時10分

>SHINさんへ

東岡山でしたら本当に近かったんですね。
地元の方たちは犬島にきても精錬所跡には
寄ったことがない、と言われていました。
そんなもんなんでしょうね。

岡山ブルーラインが無料化されて
とても便利になりました。
岡山も素敵な処が満載です。

投稿: tetsu | 2010年8月21日 (土) 22時16分

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