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2011年7月 9日 (土)

高野山Ⅰ ~天空都市『高野山』~ 

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『高野山は、いうまでもなく平安初期に空海がひらいた。山上は、ふしぎなほどに平坦である。そこに一個の都市でも展開しているかのように、堂塔、伽藍、子院などが棟をそびえさせ、ひさしを深くし、練塀をつらねている。枝道に入ると、中世、別所とよばれていて、非僧非俗のひとたちが集団で住んでいた幽邃な場所があり、寺よりもはるかに俗臭が少ない。さらには、林間に苔むした中世以来の墓地があり、もっとも奥まった場所である奥ノ院に、僧空海がいまも生けるひととして、四時、勤仕されている。 その大道の出発点には、唐代の都城の門もこうであったかと思えるような大門がそびえているのである。大門のむこうは、天である。山なみがひくくたたなづき、四季四時の虚空がひどく大きい。大門からそのような虚空を眺めているとこの宗教都市がじつは現実のものではなく、空にかけた幻影ではないかとさえ思えてくる。まことに、高野山は日本国のさまざまな都鄙のなかで、唯一ともいえる異域ではないか。』 

高野山の奥ノ院口から入るとすぐに司馬遼太郎のまだ苔も付いていない然程古くない碑文があります。若い時は貪り読んだ司馬遼と久し振りに出逢い往時を懐かしく振り返ると同時に、司馬遼の洗練された文章と文間に心洗われる気持ちとなりました。そして正にその場所に自分が居ることの幸せを感じました。

この週末を利用し、その天空都市『高野山』の宿坊に泊まり、修業の体験をさせて頂きました。出発の日、新聞を広げると宿坊特集を組んでいました。その偶然にとても驚きました。今宵僕がお世話になる宿はランクインしていませんでしたが高野山では一乗院さんが第3位に輝いていました。

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高野山には117の寺院がありそのうち52ヶ所が宿坊寺院として僧侶以外の一般人が宿泊できます。お酒やビールも注文可能な処が殆どです。また早朝のお勤め参加も宿坊を利用した人だけの特典であります。

西宮から3時間弱でこの異域たる高野山に来ることが出来ます。メッシュジャケットを通り抜ける風は高野山に近付くと段々と冷たくなってきます。標高820m。下界とは違う世界です。まだ昼だというのにヒグラシが鳴いています。今年初めてのセミの鳴き声は高野山で聴くことになりました。

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