結願
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【カメラ】 今回の遍路では1,300枚ほど写真を撮りました(パナFX01)。デジカメの進歩には本当に驚きます。四国遍路の際はバッテリーの持ちが気になり、かつメディアの容量も小さく一寺で撮る枚数を事前に計算したりしましたが、今回はバッテリーの交換は一度のみ、2GBのSDは余裕でありました。
【宿】 土庄のフェリー乗り場近くのビジネスホテル『ニューポート』を利用しました。じゃらんnetで予約し、以前の利用ポイント1,200円が割引になります。19日からの2泊、2食付のお値段は12,600円ですが、ポイントで11,400円となりました。初日は天ぷら、2日目は寿司と連泊ゆえにメニューも替えてくれました。女性三人で切り盛りされていましたが、女将さんの人柄が宿を親しみ易いものにしているようです。普通は7時からの朝食ですが遍路に少しでも早く出たい僕の為に6時半に用意してくれました。また昼はお腹か空くだろうとパンを持たせてくれました。2日目の夜は目の前にあるホテルの大浴場に入りに行きました。ニューポートには小さなユニットバスしかないからです。これで気持ちも身体もリフレッシュしました。
【カブ】 鍵を付け忘れることは滅多に無い僕ですが、遍路では鍵を付けっ放しにカブから離れることが多くありました。勿論誰も居ないのを確認できた場面でもありましたが、明らかに抜き忘れも結構ありました。
【お遍路さん】 四国の時は多くのお遍路さんを道々で見かけました。またお寺でもお会いする事がありました。善通寺などでは観光客とお遍路さんが入り混じりもの凄い人波でした。でもここ小豆島では2、3の札所を除いて殆どお遍路さんと会うことはありませんでした。この夏の初めの暑い時に好き好んで遍路をするのは少数派なのかもしれません。春や秋の季節の良い時にはもっとお遍路さんの姿も見られるのでしょう。
【納経】 小豆島の納経は朱印を押して頂くだけとなります。あのさらさらと墨でお寺さんの名前を書くことはありません。既に納経帳に印刷されているからです。そしてもっと先進的?なのはセルフで朱印を押すことになっています。番外藤原寺。最初番外というから納経帳には載っていないのかな?と勝手に解釈してお参りしたにも係らず、朱印を押さずに次のお寺さんへ出発してしまいました。途中庵や堂をお参りし、次のお寺で番外でも納経帳にあることを教えて貰い、再び来た道を引き返しました。
【お接待】 小豆島でもいくつかのお接待を戴きました。お金(500円)、ソーメン、クッキー、もろみ、お茶。四国でも夕飯をカウンターで食べていたらテーブル席で仕事帰りの方々がおでんの差し入れをして下さったことがありましたが、現金は初めてでした。しかもご住職から。条件反射でお断りすると、お接待は断ってはいけないと仰られます。分かっているのですが、若い遍路ならイザ知らず、いいおっちゃんですから。でも有り難く頂戴します。
【フェリー】 帰路のフェリーは全部の札所を廻ってから決めようと思っていました。もしも廻り切れなかったら最終の便に乗るつもりでした。最後の札所『行者堂』で14時前です。次の便は14時25分、その次は、17時10分です。さぁ、カブの底力を見せて貰うときです。小豆島で一番早いカブが大部港へ向かいます。ギリギリセーフか?係りの方に乗れますか?とお聞きすると『分からない』との由。結構車やバイクが並んでいます。さすが3連休最終日であります。でもこれに乗れないと約3時間待たねばなりません。結局、僕の次のバイクの方までOK、次の次の方はアウトとなりました。最後に乗船したので椅子やベンチは一杯でした。デッキを歩いて船室に戻るとベンチに空きがありました。少し草臥れていたのでしょう、座るといつの間にかウトウトしてしまいました。
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最初、この遍路の足取りを詳細に記そうと思いましたが、相当の大作になってしまうことが分かりました。四国八十八ヶ所と異なり、小豆島のそれは情報量が圧倒的に少ないです。本屋に行けば四国のそれはたくさんあるのですが、小豆島のものは皆無と言っていいくらいです。もし小豆島へ行かれる方が居れば、分からないことはお聞き下されば出来得る限りご協力したいと思います。
68番松林寺(しょうりんじ)のご住職や、40番札所保安寺(ほうあんじ)の奥様には、この遍路を一層意味深く有意義なものにして頂きました。仏様に逢いたい時は心で思えばすぐに来てくれる。それは本当に刹那の瞬間に来てくれると教えて頂きました。
小豆島のお寺や庵、堂は、村落の中に生活に根ざしてあるかと思えば、山の中の岩盤を削って作った厳しい場所にあるものもあります。庵の中でおばあさんが寝ていてびっくりしたこともありました。起こさないようにそっと賽銭を入れたりしました。
錦札、これは遍路を100回以上された方のみが使用できる納め札です。僕などの新参者は白札、回数が増えると緑、赤、銀、金となり、最後に錦札となります。四国の時はこの錦札を殆ど見ることは出来ませんでした。ところが小豆島では銀、金はもとより錦の札も良く見かけることが出来ました。四国の十分の一の大きさがそうさせていることは十分理解できますが、熱心な信者が居ることも確かなようです。
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7月の3連休を利用して遍路に出ることにしました。行き先は二十四の瞳の舞台ともなった小豆島です(冒頭写真は『岬の分教場』)。四国の10分の1の規模で島内150km程の行程です。相棒はもちろんカブ。初日の土曜日もフル活用できるように岡山の日生から出るフェリーの一番船に乗り込むため夜中の2号線を西にかっ飛んでいきます。以前しまなみ海道へ行った時にその所要時間が約4時間掛かることは調査済みです。そして予定通り7時出航の1時間前に到着です。途中、コンビニで買い込んだおにぎりをフェリー入口に置かれていたパイプ椅子で食します。おにぎりはこんな時とっても美味しく感じます。
車が全部入船し終えると最後にカブにお声が掛かります。車の最後尾、船の壁際にスタンドを立てると後は係りの方が木のブロックでカブを固定してくれます。トントントンと階段を上っていくと既に徒歩や車で乗船した人達が船内の一等席を占領しています。もともと船内にじっとしている気は無いのでノープロブレムです。
小豆島の北側中央に大部港があります。日生からのフェリーは約1時間で到着です。関西からのアプローチには姫路から小豆島北北東にある福田港に行くフェリーもあります。ただし、一番船でも福田には9時前に到着となり、かつ、費用も約2,000円と日生・大部間の1,170円に較べて割高です。波は穏やかでフェリーの甲板から遠くに浮かぶ島や、船が作る波のしぶきなどを見ていたりしているとあっという間に下船となります。最後に乗り込んだ僕は再び最後に下船となります。船の横に回りこみ小豆島上陸の記念写真を撮ります。
小豆島の遍路は『島四国』とも云われています。本場四国との違いは、四国がお寺さんで構成されているのに対して、小豆島はお寺さんが30ヶ所しかありません。他は『庵』とか『堂』とかの名前が付いている処で基本的に無人であります。ご納経は四国では原則としてひとつのお寺さんでひとつ頂くのですが、小豆島ではお寺さんがその傘下にある庵や堂の納経もしてくれます。一番多いお寺さん(58番 西光寺)では納経数は8個にもなります。四国では納経帳への納経代は300円ですが、小豆島ではお寺が150円、庵や堂が一箇所50円となっています。合計金額では四国が300円×88ヶ所=26,400円に対し、小豆島では150円×30ヶ所+50円×64ヶ所=7,700円と3割ほどです(注:64ヶ所の筈でしたが実際には奥の院を作られているお寺さんがあり納経帳とは別に納経してくれましたのでプラス1となっています)。ただし、四国が墨で手書きで記帳してくれるのに対し、小豆島では納経帳に既に印刷されており納経は朱印のスタンプを押してくれるだけとなっています。番外の藤原寺ではなんとそのスタンプも自分で押すようになっています。藤原寺では大きなミスを犯してしまいました。これは後ほど紹介したいと思います。
また、四国ではお寺ごとにご本堂と大師堂が原則としてセットであって、それぞれで納め札を納め、お賽銭を入れ、般若心経を唱えますが、小豆島では大師堂が無いお寺もあり、納め札も100枚(1セット、100円)あれば十分ですと言われました。僕のこの3連休の巡礼では時間的なことも考慮し、お寺では般若心経を唱え、庵や堂ではご挨拶だけにさせて頂くことにしました。
小豆島に上陸し、まずは『小豆島霊場会総本院』を目指します。ここは小豆島を巡礼する殆どの人が最初に訪ねる場所です。ここで小豆島遍路専用の納経帳を購入します。二種類あります。高い(2,400円?)のと安い(1,000円)のです。中身は一緒ですが装丁のゴージャスさに差があります。僕は来る前から安いのに決めていましたので迷うことはありませんでした。そして『小豆島八十八ヶ所かんたんマップ』を頂戴します。これはお寺さんごとの詳細な地図が描かれているもので、現地で遍路するのに購入しようと考えていたものでしたので非常に助かりました。この遍路に際しては、事前に本屋で『小豆島 遍路と旅』(冨永航平氏著、朱鷺書房発行)を書店で注文し取り寄せ、研究をしていました。順路は非常に大切だからです。でもこの本だけではイメージが湧き難く、なんらかの補助が必要でした。だからこのマップが嬉しかったのです。総本院と言っても巡礼者で賑わっている訳でもなく、本院の係りの方がたくさん出迎えてくれる訳でもありません。僕が行ったときは僕以外に誰も居らず、係りの方も『お願いします~』との掛け声でガラス戸の向こうからやっと出てきてくれた感じでありました。
そして最初に購入していた本にあった順路で回るか、総本院で貰ったマップに基づいて回るかを脳内コンピューターに掛け、本の順路で回ることにしました。でもこれも2件目のお寺さんに辿り着けず、すぐに宗旨替え、マップどおりに回ることといたしました。でもこれが結果、良好な選択であったことが後で分かりました。というのも当然ながらお寺ごとにこの総本院のマップに基づいた回り方を基本としているからです。でもこのマップ、距離感がバラバラで、目印になっている店も古くて無くなっていたりして非常の使い勝手が悪いです。途中、とても多くの方に道を尋ねて回ることとなりました。
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